PULL SAWRは切れ味が違う。Why?
アメリカ・イリノイ州の大工から
押して切る欧米の鋸と、引いて切る日本の鋸。一見頼りないほど薄い材質の日本の鋸が切り落とした丸太の、なめらかな美しい切り口に海外の大工たちは、度胆を抜かれたそうです。
全工程を完全自動化。一枚の刃で刻みの細かさを変えられるオリジナル自動機、極薄の被膜コーティングができる最新性能を持つ自動機など、積極的に新機種導入や技術の進化を図っています。海外の大工をもっともっと驚かせたいと思います。
私を含め4名で鋸刃製造の全工程を担当しています。生産計画に基づいて機械を組み変え、ホビー用からプロ仕様、国内外向けなど全部で40種類以上に対応。定期的に検査して使用規格との誤差を調整し、品質を保持。機械の多少の不具合なら自分たちで直してしまいます。
輸出用の大型受注が入った時、機械をフル稼働させても思った通りに生産が追い付かず、焦った経験があります。定番品製造もあるので、機械の組み替えをどのタイミングで行うか、どう調整するか、優先順位をどうつけるか――頭の中でシミュレーションを行い、何とか切り抜けました。